オウバクという木

青ぐすりに入っているオウバクは漢字で書くと黄檗と書きます。

その名の通り、木の皮を剥ぐと目にも鮮やかな黄色い内皮が、

出てきます。

収穫は、夏に十分な水を吸った後で、表面の皮にキズをつけ

皮めくりを差し込むとスルっと剥けます。

拍子抜けするぐらい簡単に向くことができます。

この内皮の黄色い層をなめると苦い味がしますがこれを

乾燥し苦味健胃薬としたものが青ぐすりです。


またかつての中国では公式文書はオウバクで染めたとの記録が

ありますが、防虫の為に使用されていたこともあります。

正倉院にもオウバクで染色された写経用紙が残されています。


オウバクを使った薬酒にキハダ酒というものがあります。

オウバク20gにホワイトリカー1.8Lで2か月ほどでできます。