赤ぐすりの成分、アスピリン

主成分 アスピリン

1897年8月、バイエルの一人の化学者、フェリックス・ホフマンによって開発されたアスピリンは、その後瞬く間に全世界に広がりました。今では、解熱鎮痛薬の代名詞として使用されるほど多くの人に愛用されています。おそらく世界でいちばん知名度の高い薬です。

アスピリンは、バイエル医薬品事業にとっても、その礎とも呼べる存在です。バイエルはアスピリンを世に送り出して以来、その成長をアスピリンとともに歩み続けてきました。数多くの医薬品が生まれ、そして使命を終えていく中、アスピリンは使命を終えるどころか、現在でもなお活躍の場を広げようとしています。

アスピリン

1897年8月、バイエルの一人の化学者によって開発されたアスピリンは、その後瞬く間に全世界に広がりました。

今では、解熱鎮痛薬の代名詞として使用されるほど多くの人に愛用されています。

おそらく世界でいちばん知名度の高い薬です。


アスピリンの有効成分はアセチルサリチル酸。

バイエルの化学者フェリックス・ホフマンが世界で初めて純粋かつ安定した形で合成しました。

彼を研究に駆り立てたのはリュウマチを患っていた父親の存在でした。

当時のリュウマチの治療薬にはサリチル酸が用いられていましたが、この薬の欠点は強い苦みと副作用にありました。

父親が安心して飲めるリュウマチ薬の開発を志し、ホフマンはアセチルサリチル酸に出会います。

アセチノサリチル酸は過去に何人かの科学者によって合成はされていたものの、原料のサリチル酸が残り、また不純物が混ざっていたため実用化されるにはいたらなかった化合物です。

先人達の研究を検証し、多くの実験を重ねたホフマンは、ついに夢を叶えました。人々がアスビリンを手に入れ、痛みから解放されたのはそれから2年後の1899年のことでした。

 

 

Felix Hoffmann

1868年ドイツ、ルートビヒスブルグ生まれ 

1894年ドイツ バイエル社入社。

1897年8月10日アセチルサリチル酸合成、弱冠29才

 

(参照:http://www.seibu-ph.co.jp/aspirin.htm)